
- 01. はじめに:時刻だけを表示したいニーズは意外と多い
- 02. NOW関数とTODAY関数の違いを復習しよう
- 03. NOW() – TODAY() で時刻だけを取り出す方法
- 04. 表示形式を「時刻」に設定する手順
- 05. シリアル値とは?なぜ小数になるのか
- 06. 時刻の活用シーン|作業時間・グラフ・打刻記録
- 07. まとめ|NOW関数から時刻だけを抜き出す技でスマートな記録管理を!
01. はじめに:時刻だけを表示したいニーズは意外と多い
ExcelでNOW関数を使うと、現在の「日付+時刻」が表示されますが、「今の時刻だけ表示したい」「打刻時間だけ取り出したい」と感じたことはありませんか?
例えば次のようなケースでは、時刻だけがほしい場面がよくあります
- 勤怠管理で「出勤時間」や「退勤時間」を記録したい
- 作業ログで「開始・終了時刻」だけを記録したい
- 時系列でグラフ化したいので、時刻の情報だけ抽出したい
しかし、NOW関数では「2025/07/22 10:58」のように日付と時刻がセットで表示されてしまいます。
本記事では、この問題をスマートに解決する方法として、NOW関数とTODAY関数の差分を利用して、時刻だけを取り出すテクニックを中心に、表示形式の変更方法や注意点まで解説していきます。
Excel初心者の方でもわかりやすく実践できる内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
02. NOW関数とTODAY関数の違いを復習しよう
時刻だけを表示するには、NOW関数とTODAY関数の違いをしっかり理解しておくことが大切です。
=NOW() の特徴
現在の「日付」と「時刻」の両方を返します。
例:2025/07/22 11:15
表示はシステム時間に連動し、再計算のたびに更新されます。
=TODAY() の特徴
「日付」だけを返します。時刻は含まれません。
例:2025/07/22
こちらも再計算時に自動で更新されます。
時刻だけを取り出すには?
NOW() には時刻が含まれていますが、そのままでは「日付つき」で表示されます。 ここで NOW() – TODAY() を使うことで、「今日の0時」からの経過時間、つまり「現在時刻」だけを数値として抽出することができます。
このテクニックを活用することで、「時刻だけ表示したい」というニーズにスマートに対応できるようになります。
03. NOW() – TODAY() で時刻だけを取り出す方法
「日付はいらない。今の時刻だけを表示したい」そんなときに使える便利なテクニックが NOW() – TODAY() という数式です。
数式の基本
=NOW() - TODAY()
この式の意味は「現在の日時」から「今日の日付(=0:00)」を引くということ。つまり、その日が始まってから経過した時刻が数値で返されます。
注意:初期表示は小数(シリアル値)になる
この数式をそのまま入力すると、Excelでは 0.45872 などのような小数(=シリアル値)で表示されることがあります。
これは、Excelが「1日=1」として時刻を表しているためです(詳しくは次章で解説)。
表示形式を「時刻」にすればOK
セルの表示形式を変更すれば、シリアル値ではなく「10:57」「14:30」などの時刻として表示できます。
手順まとめ
- 空のセルに
=NOW() - TODAY()を入力 - セルを右クリック →「セルの書式設定」
- 「表示形式」タブ →「時刻」から好みの形式を選択
表示例
- 11:15
- 23:58:02
この方法を使えば、NOW関数の利便性をそのままに、「時刻のみ」を表示することができます。
04. 表示形式を「時刻」に設定する手順
=NOW() - TODAY() を使って時刻を取得しても、セルの表示形式が「標準」のままだと「0.5125」などの小数(シリアル値)で表示されてしまいます。
この値を見やすい「時刻」の形式(例:14:30、08:15:45)にするには、以下の手順でセルの書式を変更しましょう。
時刻形式への変更手順
- 対象のセルを右クリック
- 「セルの書式設定」をクリック
- 「表示形式」タブを開く
- 「分類」から「時刻」を選択
- 好みの形式(例:13:30、13:30:55など)を選んで[OK]
よく使われる表示形式の例
| 形式 | 表示例 | 用途 |
|---|---|---|
| hh:mm | 09:45 | 打刻時間・勤務開始など |
| hh:mm:ss | 16:02:38 | ログ記録、秒まで確認したいとき |
| [h]:mm:ss | 28:35:00 | 24時間を超える経過時間(応用) |
表示形式を設定することで、NOW-TODAYの出力が「時刻」として視認しやすくなります。これは単なる見た目の変更なので、計算式そのものは変更されません。
05. シリアル値とは?なぜ小数になるのか
Excelで =NOW() - TODAY() を入力したとき、最初に表示される「0.45833」などの数字。これはいったい何を意味しているのでしょうか?
この値は「シリアル値(serial value)」と呼ばれる、Excel独自の日付・時刻の内部表現です。
Excelにおける日付と時間の仕組み
- Excelでは、「1」=1日 を意味します。
- たとえば「2025/01/01」はシリアル値で「45292」などの整数として保存されています。
- 時間は「1日を1」とした小数で表されます。
小数の意味:時間の割合
NOW() – TODAY() の結果が「0.5」の場合、それは「0時からの50%の時間=12:00」を意味します。
よくあるシリアル値の例
| シリアル値 | 意味する時刻 |
|---|---|
| 0.00000 | 00:00:00 |
| 0.25000 | 06:00:00 |
| 0.50000 | 12:00:00 |
| 0.75000 | 18:00:00 |
なぜ時刻の表示に小数が必要?
Excelの内部計算では、日付と時刻をすべて「1日=1」とした連続した数値(=シリアル値)として扱います。 この仕組みのおかげで、日付の差分計算や 経過時間の算出がスムーズに行えるのです。
つまり、NOW() – TODAY() の結果が小数になるのは正常な動作であり、「書式設定で時刻に変えることで読みやすくなる」というのが正しい理解です。
06. 時刻の活用シーン|作業時間・グラフ・打刻記録
=NOW() - TODAY() を使って取得した「時刻だけ」の情報は、さまざまな実務シーンで活用できます。ここでは具体的な活用例を紹介します。
① 勤怠管理・打刻記録
出勤・退勤時にボタンやショートカットで「今の時刻」を記録したい場合に便利です。
例:出勤ボタンにマクロを割り当て、セルに時刻だけを記録
② 作業時間の計測
「作業開始時間」「作業終了時間」を時刻で記録し、差を計算することで作業時間を可視化できます。
=終了時刻セル - 開始時刻セル
※表示形式を「時刻」または「[h]:mm」にしておくと計算結果も時刻表示になります。
③ 時刻別のグラフ化
記録された時刻の分布をヒートマップや折れ線グラフにすることで、行動パターンやピークタイムを視覚化できます。
例:打刻時間の分布を時系列グラフにして「朝の集中帯」や「休憩タイミング」を可視化
④ チームメンバーのアクティビティ記録
複数人で使うシートで、各自が記録した時刻を自動集計すれば、業務ログとしても活用可能です。
補足:日付との併用で「いつ・何時に」も可能
「日付+時刻」が必要な場合は =NOW() を使い、「時刻だけ」の場合は =NOW() - TODAY() を使うことで、目的に応じた柔軟な管理が可能です。
07. まとめ|NOW関数から時刻だけを抜き出す技でスマートな記録管理を!
Excelで「現在の時刻だけを表示したい」とき、=NOW() - TODAY() を使うテクニックは非常に有効です。
この方法を使えば、NOW関数で得られる「日付+時刻」から、日付を除外して“時刻だけ”をスマートに抽出できます。
本記事では、次のようなポイントを解説しました
- NOWとTODAY関数の違いと基本的な挙動
- =NOW()-TODAY() の意味と仕組み
- シリアル値から時刻表示への変換方法
- 実務での活用例(打刻・作業時間・グラフ化など)
関数を組み合わせて目的に合った情報を取り出すことができれば、Excelでの業務効率は格段に上がります。
特に、タイムスタンプやログ管理など「時間」が関わる場面では、このテクニックを知っているかどうかで作業の正確性とスピードが変わります。
ぜひ今回の内容を日々の業務やデータ管理に活かしてみてください。
本記事は「Excelで日付と時刻を自動入力する方法」関連の解説です。
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