Excel(エクセル)を使っていると「テーブル」という機能を見かけることがあります。でも、「普通の表と何が違うの?」「どんな便利なことができるの?」と疑問に思う方も多いはず。この記事では、エクセルの「テーブル」について、初心者の方にもわかりやすく紹介します!
1.テーブルって何?
エクセルの「テーブル」は、データを管理しやすくするための特別な表です。普通の表と違い、データの追加や集計、並べ替えなどが自動でできるようになります。
2.テーブルでできることを深掘り!
①見やすさアップ!デザインが自動で整う
テーブルにすると、行ごとに色がついたり、見出しが太字になったりして、どこに何があるか一目で分かります。データが増えても見やすさが保たれます。
②フィルターと並べ替えがワンクリック
テーブルの見出しには自動で「▼」マークがつきます。これをクリックするだけで、特定のデータだけを表示したり、並べ替えたりできます。たとえば「売上が高い順に並べたい」「特定の担当者だけ見たい」といった操作も簡単です。
③データの追加がとても簡単
テーブルの一番下に新しいデータを入力すると、自動でテーブルの範囲が広がります。新しい行や列を追加しても、見た目や機能がそのまま保たれるので、手間がかかりません。
④数式や計算が自動で広がる
テーブルで合計や平均などの数式を入力すると、その列全体に自動で数式がコピーされます。新しいデータを追加しても自動で計算されるので、計算漏れやミスが減ります。
⑤見出しが常に表示される
シートをスクロールしても、テーブルの見出しが一番上に固定されて表示されます。大量のデータを扱うときも、どの列が何のデータか迷いません。
⑥集計行がワンクリックで追加できる
テーブルには「集計行」という特別な行を簡単に追加できます。やり方は、テーブル内をクリックして「テーブルデザイン」タブの「集計行」にチェックを入れるだけです。するとテーブルの一番下に集計行が現れます。
この集計行では、各列ごとに合計・平均・件数・最大値・最小値など、さまざまな集計がドロップダウンから選べます。例えば売上列の合計や、人数の平均などもワンクリックで計算できます。データを追加・削除しても集計値が自動で更新されるので、手作業で計算する手間やミスが大幅に減ります。
⑦列名で数式が書ける
テーブルでは、数式の中で「列名」をそのまま使うことができます。これを「構造化参照」と呼びます。
例えば、通常の表で「=SUM(B2:B10)」と書いていたものが、テーブルでは「=SUM(テーブル名[売上])」のように書けます。さらに、テーブル内で数式を入力すると「[@売上]」のように、その行の「売上」列だけを参照する形になります。
この仕組みのメリットは、列や行を追加・削除しても数式が自動で対応してくれることです。たとえば列名を変えた場合も、数式が自動で更新されるので、管理がとても楽になります。また、どのデータを使っているかが一目で分かるので、表が大きくなっても迷いません。
3.テーブルの作り方
- データが入った範囲を選びます。
- 「挿入」タブをクリックし、「テーブル」を選びます。
- 「先頭行をテーブルの見出しとして使用する」にチェックを入れてOK!
4.テーブルの解除(普通の表に戻す方法)
「テーブルにしたけど、やっぱり普通の表に戻したい!」という場合も簡単です。
- テーブル内のどこかをクリックします。
- 「テーブルデザイン」タブ(または「デザイン」タブ)が表示されるのでクリックします。
- 「範囲に変換」を選び、「はい」をクリックします。
これでテーブルが普通の表(ただのセルの集まり)に戻ります。見た目の色はそのまま残ることが多いので、必要ならセルの書式を消してください。
5. テーブルのショートカット
テーブルを作る
Ctrl
+T
またはCtrl
+L
テーブルの次のセルに移動
Tab
(テーブル内で使うと次の列に移動、最後の列で使うと新しい行が追加されます)
6.まとめ
エクセルの「テーブル」は、データ管理をもっと簡単・便利にしてくれる機能です。見た目も使い勝手も大きく向上しますので、初心者の方もまずは一度テーブルを作ってみて、その便利さを体験してみてください。作業がグッと楽になりますよ!