- 01.はじめに
- 02.営業日数の計算が必要なシーンって?
- 03.NETWORKDAYS関数でかんたん計算
- 04.NETWORKDAYS.INTL関数でさらに柔軟に
- 05.NETWORKDAYS.INTL関数_引数一覧
- 06.エラー対処法:よくあるミスと解決策
- 07.土日祝日を除く日数計算(営業日)の応用
- 08.まとめ
01.はじめに
「納期まであと何営業日?」「プロジェクトの終了日を土日祝日除いて正確に算出したい」――そんな時に役立つのがエクセルの日数計算機能です。
本記事では、日数計算(土日祝日除く)をテーマに、NETWORKDAYS関数とNETWORKDAYS.INTL関数の違いと使い方を解説します。
実際の業務シーンで即活用できる具体例やエラー対処法について紹介します。
02.営業日数の計算が必要なシーンって?
エクセルで営業日を求める場面はこんなとき
- プロジェクトの納期を計算(例:「4月10日から20日間で作業完了は何日?」)。
- 勤怠管理で稼働日数を集計。
- 製造業で生産スケジュールを立てる。
でも、手動でカレンダー見て数えるのは面倒…ですよね?
これ、エクセルなら、土日祝日を除いた日数を自動で出せます!
03.NETWORKDAYS関数でかんたん計算
NETWORKDAYS関数は、開始日と終了日を指定するだけで、その間の営業日数(土日を除外した平日)を簡単に計算できる関数です。
祝日リストも設定でき、標準的な日本のカレンダーに適しています。
使い方
基本構文
=NETWORKDAYS(開始日, 終了日, [祝日範囲])
開始日:計算のスタート日(例:D2セル)。
終了日:計算の終了日(例:E2セル)。
祝日範囲:祝日リストのセル範囲(例:A2:A22)。省略可
具体例
D2に「2025/04/21」、E2に「2025/04/30」と入力。
A1:A22に祝日(例:2025/04/29)をリストアップ。
F2に以下を入力:
=NETWORKDAYS(D2, E2, $A$2:$A$22)
結果:7日(土日と4/29を除いた営業日数)
ポイント
- 開始日と終了日は含まれるので、注意が必要です。
- 祝日リストは別シートに作ると管理しやすです。
04.NETWORKDAYS.INTL関数でさらに柔軟に
「土曜日は稼働日として計算したい」「特定の曜日だけ除きたい」なら、NETWORKDAYS.INTL関数が便利!
使い方
基本構文
=NETWORKDAYS.INTL(開始日, 終了日, [週末], [祝日範囲])
週末:除外する曜日を指定(例:「1」で土日、「11」で日曜のみ)
他の項目はNETWORKDAYSと同じ
具体例
A1に「2025/04/21」、B1に「2025/04/30」
土曜は稼働日、日曜と祝日だけ除きたい場合
=NETWORKDAYS.INTL(D3, E3, 11, $A$2:$A$22)
結果:8日(日曜と4/29を除く)
ポイント
- 週末の設定は「1(土日)」「11(日曜)」
- 「12(月曜)」など、柔軟に選べる
- 海外プロジェクトで異なる休日パターンにも対応可能!
05.NETWORKDAYS.INTL関数_引数一覧
引数名 | 必須/省略可 | 内容 | 指定方法例 |
---|---|---|---|
開始日 | 必須 |
計算を始める日付。 |
2025/04/01 A1セルなど |
終了日 | 必須 |
計算を終える日付。 |
2025/04/10 B1セルなど |
週末(weekend) | 省略可 |
週末(休日)とする曜日を指定。 |
1(土日) 2(日月) 11(日曜のみ) "0000011"(土日)など |
祝日(holidays) | 省略可 |
祝日や特別な休みの日をセル範囲や配列で指定。 |
D1:D10 {"2025/04/29","2025/05/03"} など |
補足:週末(weekend)の指定方法例
番号指定
- 1 または省略:土日
- 2:日月
- 3:月火
- 4:火水
- 5:水木
- 6:木金
- 7:金土
- 11:日曜のみ
- 12:月曜のみ
- 13:火曜のみ
- 14:水曜のみ
- 15:木曜のみ
- 16:金曜のみ
- 17:土曜のみ
文字列指定(左から月→日)
※文字列のため必ず "
"
(ダブルクォーテーション)で囲む必要があります。
- "0000011":土日
- "1000000":月曜のみ
- "0100000":火曜のみ
このように、NETWORKDAYS.INTL関数は、開始日・終了日・週末・祝日を柔軟に指定でき、様々なカレンダーに対応できます。
06.エラー対処法:よくあるミスと解決策
関数でエラーが出たとき、焦らなくて大丈夫!以下のチェックを
- #VALUE!エラー
原因:日付が正しくない
→例:「2025-04-01」やテキスト形式
解決:日付形式を確認
→Ctrl+1で「日付」に設定
- 祝日リストが反映されない
原因:範囲指定ミスや空のセルが含まれる
解決:リストを再確認、空白セルを削除
- 結果が予想と違う
原因:開始日と終了日の順序が逆
解決:開始日<終了日になるよう入力
07.土日祝日を除く日数計算(営業日)の応用
エクセルでの日数計算(土日祝日除く)はこんな風に応用できます
- 納期計算
開始日と作業日数を入力し、終了日を逆算
例:=NETWORKDAY(A1, 10, D1:D10)
勤怠管理
月間の稼働日数を集計し、給与計算に活用
- 複数プロジェクト
表形式で各タスクの営業日数を計算(例:以下)
タスク | 開始日 | 終了日 | 営業日数 |
---|---|---|---|
タスクA | 2025/04/01 | 2025/04/10 | =NETWORKDAYS(A2, B2, D$1:D$10) |
タスクB | 2025/04/05 | 2025/04/15 | =NETWORKDAYS(A3, B3, D$1:D$10) |
08.まとめ
エクセルで土日祝日を除いた営業日数を計算するのは、
NETWORKDAYS関数とNETWORKDAYS.INTL関数で超簡単!
- 初心者:NETWORKDAYSで基本をマスター
- 中級者:NETWORKDAYS.INTLでカスタマイズ
- 応用:プロジェクト管理や勤怠計算に活用
エクセルで営業日を求める方法をマスターして、業務を効率化してみませんか?
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