Excelグラフを極める!複合グラフと二軸グラフで説得力ある資料に仕上げる方法

 


 

 

  1. 01. はじめに
    1. グラフ作成の目的とは?
    2. 単一グラフの限界と応用グラフの必要性
  2. 02. この記事でできること
    1. 複合グラフの基本と実務での使い方
    2. 二軸グラフの読み取りやすさと応用例
    3. 実例を交えたグラフ作成のステップ解説
  3. 03. 複合グラフとは|データを多角的に表現する手法
    1. 複合グラフの特徴とメリット
    2. よく使われる複合グラフのパターン
      1. 棒グラフ+折れ線グラフ
      2. 面グラフ+折れ線グラフ
    3. 複合グラフが効果的なシーンとは?
  4. 04. 二軸グラフとは|異なる単位を一つのグラフにまとめる
    1. 二軸グラフの基本構造とメリット
    2. 軸の考え方(一次軸と二次軸)
    3. 二軸グラフの注意点とありがちなミス
  5. 05. Excelで複合グラフを作成する方法
    1. ステップ①:データの準備
    2. ステップ②:グラフの挿入と種類の変更
    3. ステップ③:系列ごとのグラフ種類設定
    4. ステップ④:デザイン調整と視認性向上
  6. 06. Excelで二軸グラフを作成する方法
    1. ステップ①:二軸グラフに適したデータ構造
    2. ステップ②:グラフの作成と軸の割り当て
    3. ステップ③:軸ラベル・単位の設定方法
    4. ステップ④:見やすさを高めるデザイン調整
  7. 07. 複合グラフ・二軸グラフを活用した実務例
    1. 売上と利益率の関係を示すグラフ
    2. 人件費と稼働率を可視化する二軸グラフ
    3. 月別アクセス数とコンバージョン率の比較
  8. 08. 伝わるグラフを作るためのデザインのコツ
    1. 色使いとフォントの統一
    2. 不要な情報の削除とラベルの活用
    3. 目的に応じたグラフ選定の考え方
  9. 09. 複合グラフ・二軸グラフの限界と代替手法
    1. 情報過多になりやすい場合の対応
    2. ダッシュボードやスライサーとの併用
    3. ピボットグラフとの連携活用
  10. 10. まとめ

01. はじめに

グラフ作成の目的とは?

Excelにおけるグラフ作成の最大の目的は、「数値情報を視覚的にわかりやすく伝えること」です。表のままでは一見して把握しづらいトレンドや比較関係も、グラフを使うことで直感的に理解できるようになります。プレゼン資料や報告書において、限られた時間の中で説得力を持たせるために、グラフは非常に重要な要素です。

単一グラフの限界と応用グラフの必要性

棒グラフ、折れ線グラフ、円グラフといった基本的な単一グラフは便利ですが、複数のデータ系列や異なる単位のデータを一つのグラフで表現するには限界があります。例えば「売上」と「利益率」を同時に表す必要がある場合、単一グラフではどちらかの情報が埋もれてしまうことが少なくありません。

そこで活躍するのが「複合グラフ」や「二軸グラフ」といった応用的なグラフです。これらを使いこなすことで、伝えたい情報を整理し、見る人にとって理解しやすい資料を作ることができます。本記事では、これらの応用グラフの活用方法を詳しく解説し、実務にすぐ使えるスキルを提供していきます。

02. この記事でできること

複合グラフの基本と実務での使い方

本記事では、Excelの「複合グラフ」を活用することで、複数の種類のデータを同時に視覚化するテクニックを学びます。たとえば、棒グラフで売上を、折れ線グラフで利益率を同時に表示するなど、実務で頻繁に使われるパターンを中心に解説します。

二軸グラフの読み取りやすさと応用例

異なる単位(たとえば金額と割合)を同じグラフ内に並列して表示する際に便利な「二軸グラフ」も本記事の中心テーマの一つです。視認性を損なわずに複雑な関係性を表現する技術を、具体的な業務シナリオを通じて紹介します。

実例を交えたグラフ作成のステップ解説

単なる機能説明にとどまらず、「どんな場面でどんなグラフを使えば効果的か」「どう作れば見やすくなるか」といった観点も重視しています。具体的なExcel操作手順とあわせて、業務の質を高めるためのノウハウを実例ベースでわかりやすく解説していきます。

03. 複合グラフとは|データを多角的に表現する手法

複合グラフの特徴とメリット

複合グラフとは、1つのグラフ内に複数の種類のグラフ(例:棒グラフと折れ線グラフなど)を組み合わせて表示するグラフ形式です。異なる性質のデータを同時に視覚化できるため、情報の相関関係や動きを一目で把握できる点が大きなメリットです。

たとえば、「月別の売上額(棒グラフ)」と「月別の成長率(折れ線グラフ)」を1つのグラフにまとめることで、単に売上の大小を見るだけでなく、売上の伸び方まで直感的に理解できるようになります。

よく使われる複合グラフのパターン

棒グラフ+折れ線グラフ

もっとも一般的な組み合わせです。売上や件数などの「量的データ」は棒グラフで、率や比率などの「割合データ」は折れ線グラフで表すのが基本です。視認性に優れ、プレゼン資料でも頻繁に使われています。

面グラフ+折れ線グラフ

全体の構成比や累積量を視覚化したい場合は面グラフが有効です。たとえば、「全体の売上構成」と「重要指標(KPI)の変化」を同時に見せたい場合などに有効です。ただし、面グラフは重なりが発生しやすいため、色分けや透過の工夫が必要です。

複合グラフが効果的なシーンとは?

複合グラフは、以下のような場面で特に効果を発揮します。

  • 異なる種類の情報を一つの図で伝えたいとき
  • 数値の変化と、その背景にある要因を同時に見せたいとき
  • 複数のKPIを比較・分析したいとき

複合グラフは「比較と背景の同時提示」ができる強力なツールです。上手に活用すれば、資料の説得力と理解度を格段に高めることができます。

04. 二軸グラフとは|異なる単位を一つのグラフにまとめる

二軸グラフの基本構造とメリット

二軸グラフとは、1つのグラフ内に「主軸(一次軸)」と「副軸(二次軸)」の2つの軸を持たせることで、異なる単位のデータを同時に表示できるグラフです。たとえば、金額(万円単位)と割合(%)を同時に見せたい場合に有効です。

単位が異なるデータを同じ縦軸で表示しようとすると、片方のデータが極端に小さく見えてしまい、実態が伝わらないことがあります。二軸グラフではそれぞれに適したスケールの軸を設定することで、両方の情報をバランスよく表現できます。

軸の考え方(一次軸と二次軸)

一次軸(左軸)は、通常のグラフの縦軸として扱われ、デフォルトで表示されます。二次軸(右軸)は、追加設定を行うことで表示され、単位やスケールが異なるデータに使います。たとえば以下のように使い分けます。

  • 一次軸:売上金額(万円)
  • 二次軸:利益率(%)

Excelでは各系列に対して「どちらの軸を使うか」を設定できるため、必要に応じて適切な軸へ割り当てることで、見やすく、かつ情報量の多いグラフを作成できます。

二軸グラフの注意点とありがちなミス

二軸グラフは便利な反面、誤解を生むリスクもあります。特に以下の点に注意が必要です。

  • スケールの設定によって視覚的に誤解を与えることがある
  • 情報が多すぎて見づらくなる可能性がある
  • グラフの凡例や軸ラベルを明確にしないと混乱を招く

二軸グラフを使う際は、常に「誰が見るのか」「何を伝えたいのか」を意識し、デザインにも気を配ることが大切です。

05. Excelで複合グラフを作成する方法

ステップ①:データの準備

まずは複合グラフにしたいデータを表形式で用意します。たとえば以下のように、「月別売上」と「利益率」の2系列を準備します。

月 | 売上(万円) | 利益率(%)
-------------------------
1月 | 120         | 25
2月 | 150         | 30
3月 | 130         | 28

グラフにしたい数値は、縦横どちらかに揃えて並べておくとExcelが自動で認識しやすくなります。

ステップ②:グラフの挿入と種類の変更

データ範囲を選択したら、「挿入」タブ → 「グラフ」グループ →「組み合わせグラフ」を選びます。表示される「カスタムの組み合わせグラフ」ダイアログで、各系列のグラフ種類を個別に設定できます。

ステップ③:系列ごとのグラフ種類設定

たとえば、売上を「集合縦棒」、利益率を「折れ線」に設定し、「利益率を第2軸にプロットする」にチェックを入れます。これで複合グラフが完成します。

ここで重要なのは、各系列の意味と視認性を意識して種類を選ぶことです。同じ棒グラフ同士では違いが出にくい場合もあります。

ステップ④:デザイン調整と視認性向上

作成後は、凡例・軸ラベル・色などを調整します。特に注意したいのが以下のポイントです。

  • 第1軸と第2軸で色やマーカーを明確に分ける
  • 必要に応じてデータラベルを追加する
  • 背景や罫線をシンプルにして視線を集中させる

見やすく、伝わりやすいグラフに仕上げるには、装飾よりも「情報の整理」に重きを置くことがポイントです。

 


 

 

06. Excelで二軸グラフを作成する方法

ステップ①:二軸グラフに適したデータ構造

二軸グラフを作成するためには、異なる単位のデータを横並びに配置するのが基本です。例として、以下のような構成が適しています。

月 | 売上(万円) | 利益率(%)
-------------------------
1月 | 100         | 20
2月 | 120         | 25
3月 | 140         | 30

このように、横軸(カテゴリ軸)には「月」などの時間軸を配置し、縦軸には金額と割合など異なる指標を並べます。

ステップ②:グラフの作成と軸の割り当て

データ範囲を選択し、「挿入」タブから「組み合わせグラフ」を選びます。「カスタムの組み合わせグラフ」ダイアログが開いたら、以下のように設定します。

  • 売上:集合縦棒グラフ(主軸)
  • 利益率:折れ線グラフ(二次軸にチェック)

この設定により、片方の系列が主軸(左軸)、もう片方が副軸(右軸)として表示されるようになります。

ステップ③:軸ラベル・単位の設定方法

二軸グラフは軸の意味が伝わりづらくなることが多いため、必ず以下の要素を明記しましょう。

  • 左軸(売上):単位「万円」などを表示
  • 右軸(利益率):「%」の記号を含める
  • 系列名や凡例の編集:何を示しているか明確に

必要に応じて、「軸の書式設定」から最小値・最大値・単位間隔を調整し、情報の見え方を最適化します。

ステップ④:見やすさを高めるデザイン調整

二軸グラフは視覚的に複雑になりがちなので、以下のような工夫が有効です。

  • 系列ごとに色を変えて強調する
  • データラベルを必要な箇所にのみ追加する
  • 罫線や背景を最小限に抑えて視線を誘導する

特にプレゼンや報告書で使う場合は、見る人の目線を意識した「構成美」を意識しましょう。

07. 複合グラフ・二軸グラフを活用した実務例

売上と利益率の関係を示すグラフ

営業報告書や経営会議の資料でよく用いられるのが、「月別売上」と「利益率」の関係を示す複合グラフです。売上を棒グラフで、利益率を折れ線で表すことで、「売上が高い月=利益率が高い」とは限らない現実を視覚的に伝えることができます。

このグラフは、「量と効率」を同時に評価する必要がある場面で効果的です。

人件費と稼働率を可視化する二軸グラフ

業務改善や予算管理の場面では、「人件費(円)」と「稼働率(%)」を組み合わせた二軸グラフが有効です。たとえば、繁忙期に人件費が増えたものの稼働率が下がっている場合、非効率な運用が疑われます。

このように二軸グラフは、「コスト」と「成果」のバランスを見極める手段として非常に優れています。

月別アクセス数とコンバージョン率の比較

マーケティング部門などでは、「アクセス数(PV)」と「コンバージョン率(CVR)」を複合的に把握する必要があります。アクセス数は棒グラフ、CVRは折れ線で表示することで、単なる訪問数の増減にとどまらず「質の高い流入」の有無を判断できます。

KPIを複数把握することで、施策の本質的な評価につながります。

08. 伝わるグラフを作るためのデザインのコツ

色使いとフォントの統一

複合グラフや二軸グラフでは、複数のデータ系列が混在するため、色の使い方が重要になります。系列ごとに明確に色分けをしながらも、使う色数は3〜4色以内に抑えるのが基本です。目立たせたい系列は強調色(赤・青など)を使い、補足的な情報はグレーなど控えめな色にすることで、視線の誘導が可能になります。

また、フォントサイズや種類は資料全体で統一すること。特にプレゼン資料で使う場合、読みやすさが印象を大きく左右します。

不要な情報の削除とラベルの活用

Excelでは初期状態で余計な要素(グリッド線、目盛り線、凡例など)が多く表示されがちです。必要ない要素は思い切って削除し、伝えたい情報だけを明確に残すことで、視覚的に洗練されたグラフになります。

一方で、「ラベル」は積極的に活用しましょう。たとえば、数値が極端に高い月や、異常値を示すポイントにはデータラベルを付けることで、説明なしでも読み取れるグラフになります。

目的に応じたグラフ選定の考え方

グラフは見た目ではなく、「何を伝えるか」によって選ぶべき形式が異なります。以下のような観点で選定すると効果的です。

  • 比較を見せたい → 棒グラフ
  • 推移や傾向を見せたい → 折れ線グラフ
  • 構成比を見せたい → 積み上げ棒 or 面グラフ
  • 複数の視点を統合したい → 複合グラフ・二軸グラフ

グラフ選びは「相手がどう解釈するか」を意識して設計することが成功のカギです。

 


 

 

09. 複合グラフ・二軸グラフの限界と代替手法

情報過多になりやすい場合の対応

複合グラフや二軸グラフは多くの情報を一つにまとめられる反面、視覚的に「ごちゃつきやすい」という欠点もあります。特に、3系列以上のデータを組み合わせると、どの情報が主役か分かりにくくなり、見る側に負担をかけてしまいます。

このような場合は、グラフを分割して「メイン+サブ」の構成にする、またはストーリーを分けてスライドや資料を構成し直すことも有効な手段です。

ダッシュボードやスライサーとの併用

大量の情報を一度に伝える必要がある場合には、Excelの「ダッシュボード」機能や「スライサー」との連携を検討しましょう。これにより、閲覧者が見たい視点で情報を切り替えられるインタラクティブな資料を作成することが可能です。

複合グラフ・二軸グラフは静的な図ですが、ダッシュボードを組み合わせれば、動的で状況に応じた分析が可能となり、より深い意思決定支援につながります。

ピボットグラフとの連携活用

Excelの「ピボットグラフ」は、大量のデータを集計・分類しながらグラフ化するのに適しています。複合グラフや二軸グラフとピボットテーブルを組み合わせることで、動的な視点切り替えと、見やすさの両立が実現します。

「集計対象を変えるたびにグラフを作り直すのが大変」という悩みには、ピボット+複合グラフという構成が特におすすめです。

10. まとめ

Excelの複合グラフ・二軸グラフは、単なるデータの装飾ではなく、「伝わる資料」を作るための強力な武器です。複数の視点を一つのグラフにまとめることで、読み手が情報の背景や関係性を瞬時に把握できるようになります。

この記事では、グラフの種類や作成方法だけでなく、実務における活用例やデザインのコツ、さらには限界とその対策まで幅広く解説してきました。重要なのは、「何を伝えたいのか」を明確にしたうえで、最適なグラフ形式を選び、読み手の理解を助ける工夫を加えることです。

Excelは、正しく使えば業務効率を大きく高めてくれるツールです。ぜひ今回の内容を参考に、自分の資料作成スキルに磨きをかけ、伝わる・伝える資料を目指してみてください。

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