どうも、くまおやぢです。
「AIを使ってExcel業務を楽にしたい。でも、どれを使えばいいのか分からない」——こんな経験はありませんか?
特に困るのが、「無料で使えるって書いてあるけど、結局何ができるの?」という壁です。
MicrosoftのCopilotも、OpenAIのChatGPTも、どちらも「無料版あります!」とうたっています。でも、実際にExcel業務に当てはめたとき、本当に使えるのはどっちなのか。カタログスペックではなく、現場目線で比べた記事が意外と少ない。
そこで今回は、Copilot無料枠とChatGPT無料版をExcel連携という一点に絞って、正直に検証します。
結論:この記事のポイント
- 数式・VBAの相談ならChatGPT無料版が一歩リード
- Copilot無料版はExcelファイルの直接操作には非対応(有料のMicrosoft 365 Copilotが必要)
- 使い分けが正解。完全無料で今すぐ始めるならChatGPT、Microsoft 365環境が整っているなら将来的にCopilot有料版も検討の価値あり
01. まず「無料版」の中身を整理する|何と何を比べているのか
Copilot無料版とは何か
Microsoft Copilotの無料版は、copilot.microsoft.comにアクセスするか、Windows 11のタスクバーから起動できるAIアシスタントです。
GPT-4ベースの高性能モデルが動いており、テキスト回答・画像生成・Webの最新情報参照が可能です。ただし、Excelファイルを直接アップロードして解析する機能は標準では搭載されていません。
ここで混同しやすいのが「Microsoft 365 Copilot」という有料サービス。こちらは月額料金を支払うことで、ExcelやWord、PowerPointの中にCopilotボタンが出現し、ファイルを直接AIに操作させることができます。しかし、これは無料ではありません。
| サービス名 | 費用 | Excel直接操作 |
|---|---|---|
| Microsoft Copilot(copilot.microsoft.com) | 無料 | ✕ |
| Microsoft 365 Copilot(アドオン) | 有料(別途ライセンス) | ◎ |
ChatGPT無料版とは何か
ChatGPTの無料版では、GPT-4o(GPT-4omiとも呼ばれる高性能モデル)を一定の回数制限の範囲で利用できます。
最大の特徴は、Excelファイル(.xlsx)やCSVファイルを直接アップロードして中身を解析できる点です。さらに、「コードインタープリター(Advanced Data Analysis)」機能が無料枠でも使えるため、データの集計・グラフ作成・分析まで対応可能です。
次の章から、それぞれの実力を項目別に見ていきます。
02. 数式・関数の相談力を比べる|どちらが的確に答えてくれるか
検証:「このVLOOKUPが動かない理由を教えて」
Excelでよくある「なぜかエラーが出る」という状況で、両者にテキストで状況を説明してみると、どちらも的確な回答を返してくれます。
ただし、差が出るのは画像・ファイルを渡したときです。
- Copilot無料版:Excelのスクリーンショット(画像)を貼り付けて「この数式のどこがおかしいですか?」と聞くと、画像認識で回答してくれます。ただし精度は状況次第。
- ChatGPT無料版:Excelファイルをそのままアップロードして「A列とB列を使ったVLOOKUPを書いて」と依頼できます。実データを見てから回答するため、的外れな回答が起きにくいという強みがあります。
主要関数の相談対応一覧(テキスト相談の場合)
| 関数 | Copilot無料 | ChatGPT無料版 |
|---|---|---|
| VLOOKUP / XLOOKUP | ◎ | ◎ |
| IF / IFS | ◎ | ◎ |
| SUMIF / SUMIFS | ◎ | ◎ |
| INDEX MATCH | ○ | ◎ |
| 配列数式・LAMBDA | △(説明が難解になりがち) | ○ |
| ファイルを見せての相談 | △(画像のみ) | ◎(ファイルアップロード可) |
テキストだけの相談ならほぼ互角ですが、実際のファイルを使った実務相談ではChatGPT無料版に軍配が上がります。
次の章では、データ分析という観点でさらに掘り下げます。
03. データ分析機能を比べる|売上表や集計作業への対応力
「この売上データ、月別に集計してグラフにして」
こういった依頼に対応できるかどうかが、現場で一番大きな差になります。
Copilot無料版でこの依頼をしようとすると、ファイルをアップロードする手段が標準ではないため、データをテキストとして貼り付けるか、内容を文章で説明するしかありません。大量のデータを扱うのは現実的ではなく、「どうやって集計すればいいか教えてもらう」という使い方にとどまります。
一方、ChatGPT無料版は、Excelファイルをアップロードして「月別に集計してグラフを作って」と依頼すれば、集計処理・グラフ生成まで実行してくれます。完成したファイルをダウンロードすることも可能です。
| 機能 | Copilot無料版 | ChatGPT無料版 |
|---|---|---|
| Excelファイルのアップロード | ✕(標準機能では不可) | ◎ |
| データ集計・ピボット | △(手順を教えてもらう) | ◎(実行してくれる) |
| グラフ生成 | △(手順のみ) | ◎(作成して返してくれる) |
| データクレンジング(表記ゆれ修正等) | △ | ◎ |
| 回数・容量制限 | あり | あり(無料枠内) |
データ分析の実行力は、ChatGPT無料版が圧倒的に上です。
これは「どちらが賢いか」の差ではなく、「ファイルを直接渡せるかどうか」という設計の違いによるものです。
04. VBA・マクロ生成を比べる|コードを書いてもらえるか
現場で一番聞かれる「マクロを組んでほしい」
VBAを書いたことがない事務職の方にとって、「マクロを組んでくれるAI」は夢のような存在です。これについては、両者ともにテキストでの依頼には対応可能です。
「A列の重複を削除してB列に結果を貼り付けるVBAを書いて」といった依頼に対し、どちらもコードを出力してくれます。
ただし、差が出るのはやはりファイルを参照しながらの依頼ができるかです。
ChatGPT無料版では、実際のExcelファイルをアップロードした状態で「このシートの構造に合ったVBAを書いて」と依頼できます。シートの列名・データ型を認識した上でコードを生成するため、コピペして動かない、というミスが減ります。
Copilot無料版は、ファイルを渡せない分、「Sheet1のA列に〜があって、B列に〜という形式で〜」と文章で状況を細かく説明する必要があります。説明が不十分だと、的外れなコードが生成されることもあります。
' ChatGPT無料版が生成したVBAのサンプルイメージ(重複削除の例)
Sub RemoveDuplicates_A()
Dim ws As Worksheet
Set ws = ThisWorkbook.Sheets("Sheet1")
ws.Range("A:A").RemoveDuplicates Columns:=1, Header:=xlYes
End Sub
生成されたコードを使う際は、必ず動作確認してから本番データに適用してください。コードそのものの正誤はAIが保証するものではありません。
05. 実務別のおすすめ使い分け|あなたの仕事にはどちらが向いているか
整理してみると、こういう結論になります。
Copilot無料版が向いている場面
- 関数の書き方・仕組みを理解したい(テキスト学習として)
- Windows 11を使っていて、ブラウザを開かずにサッと聞きたい(タスクバーから起動)
- 将来的にMicrosoft 365 Copilot(有料版)を導入を検討している(操作感に慣れるため)
- Bing検索と組み合わせた最新情報も確認したい
ChatGPT無料版が向いている場面
- 実際のExcelファイルを渡して作業してほしい
- VBAのコードを現在のシート構造に合わせて書いてほしい
- データ集計・分析・グラフ作成まで実行してほしい
- 今すぐ、追加費用なしで一番高い恩恵を受けたい
まとめ比較表
| 項目 | Copilot無料版 | ChatGPT無料版 |
|---|---|---|
| 数式・関数の相談(テキスト) | ◎ | ◎ |
| 数式・関数の相談(ファイルあり) | △ | ◎ |
| VBA生成(テキスト) | ◎ | ◎ |
| VBA生成(ファイルあり) | △ | ◎ |
| データ集計・分析の実行 | △ | ◎ |
| Excelを開かずに使える手軽さ | ◎ | ○ |
| 無料で使い続けられる範囲 | ◎ | ○(回数制限あり) |
| Excel内で直接操作できるか | ✕(有料版が必要) | ✕ |
06. よくある疑問|ここが気になる人も多いはず
Q. Copilot無料版もファイルをアップロードできる方法はないの?
MicrosoftのEdgeブラウザを使うと、一部の機能でファイル添付が可能になる場合があります。ただし、これはExcelの「直接操作」ではなく、内容をAIが読み取って回答するという形式です。また、機能は変更・制限されることがあるため、最新の状況はMicrosoft公式で確認してください。
Q. 有料版のMicrosoft 365 CopilotはExcelで何ができる?
有料版(Microsoft 365 Copilotライセンス)では、Excelを開いた状態でCopilotボタンが表示され、「この表をピボット分析して」「傾向を教えて」「セルに数式を入れて」という指示をExcel内で直接できます。業務量が多い事務職・管理職には非常に強力です。ただし個人利用と法人利用でライセンス体系が異なるため、費用対効果は事前に確認してください。
Q. ChatGPTの無料版でアップロードできるファイルサイズに上限はある?
あります。無料版では1ファイルあたりおよそ512MBが目安とされていますが、実際の動作はファイルの内容・データ量によります。数千行のデータであれば問題なく扱えることがほとんどです。ただし、回数・時間当たりの利用制限もあるため、頻繁に大量データを扱う場合はPlus(有料版)も選択肢に入ってきます。
Q. どちらも「個人情報・機密データ」を貼り付けてもいいの?
いいえ、これは厳禁です。どちらのサービスも、入力した情報がモデルの学習等に使用される可能性があります。顧客名・個人情報・社外秘データを含むファイルをアップロードする際は、必ず社内のセキュリティポリシーを確認し、必要であれば情報をダミーデータに置き換えてから使用してください。
まとめ|Excelに使うなら今すぐChatGPT、将来の選択肢にCopilot
今回の比較を一言でまとめると、「無料でExcel業務を今すぐ楽にしたいなら、ChatGPT無料版を選んでください」です。
ファイルを渡して一緒に作業できる、という体験は、テキストだけで相談するのとは別次元の便利さです。
一方でCopilotは、Microsoft 365の有料ライセンスと組み合わせることでExcel内部から直接AIに指示できるという唯一無二の強みを持ちます。今は無料版にとどまりつつ、職場のIT環境が整ったときに本領発揮する存在です。
まずは今日の業務の隙間に、ChatGPT無料版で「困っているExcelの数式」を1つだけ相談してみてください。「こんなに的確に答えてくれるの!?」という驚きが、AI活用の最初の一歩になります。
あせらず、くさらず、あきらめず。あなたの仕事が、少しずつ楽になっていくことを願っています!
※本記事の情報は2026年4月時点のものです。


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