怒ると何が起こる?
ごく身近で色々トラブルが続き、怒っている人を毎日毎日見てて、辟易としてます。いろいろと面倒なことが重なり、最近は怒ることを手放してみました。すると優しい気持ちになり、心にゆとりが出ました。今日は怒ることについて色々と書き出してみます。まずは、怒っている人の状況を客観的に考えてみます。
感情的になる
怒ると、瞬間湯沸かし器のようについカッとなって、冷静な判断が困難になります。そうなると脳はメモリーを食われてバグります。バグり出すとフリーズしたり、予想外の動きをします。罵詈雑言を吐いたり、悪態をついたり。それ絶対言っちゃダメなやつだよ。って致命的な内容の発言も思わず出てしまったりもします。
なんせバグってますからね。自分自身でコントロールすることが難しい。それが決定打となり、会社なら解雇や左遷だったり、夫婦間なら離婚だったり、友人関係なら疎遠になってしまったりと、まぁまぁ大ごとになるかもしれません。
言ってしまった後、ふと我に返り「あぁ、何であんなこと言っちゃったんだろう…」「言わなきゃよかった…」などと後悔します。しかし時すでに遅し、後の祭り、覆水盆に返らず、です。
また、口論になって口で勝てないとなると、相手を殴ったりけったりと直接攻撃を加えたり、何か近くにあるのもに対して八つ当たりしたり。こうなるともう警察にご厄介になるしかないです。このように、怒ったところで得られるいい効果なんて思いつきません。
怒られている側は?
では、その逆の怒られている側について考えてみましょう。 怒られて冷静でいられる人ってなかなかいないと思います。自分が起こられている側になった場合を考えてみましょう親や上司、先輩などの上位者から怒られる場合、萎縮することが多いのではないでしょうか?
なかなか反論できない状況だったりすると、ひたすら怒られるしかないですが、その印象が強く残ると、また同じ失敗を繰り返したり、トラウマになったりします。
または同じことが繰り返されると、聞くに耐えなくて無視したり、防衛本能から反撃に出てしまうなんてこともあったりします。これらがエスカレートすると、会社ではパワハラ、家庭ではDVやモラハラ、虐待だったりと大騒ぎですよね。
怒る原因
自分の価値観を押し付けてないか
そもそもなぜ人は怒るのか?これが分かれば怒ること手放せるかもしれません。ボクは、価値観の押し付けだと考えます。
- 子どもが勉強をしない。
- 部下の遅刻癖が直らない。
- 友人の金にだらしないのが直らない。
等々、相手に変えてほしいと求めていて、それが是正されない。本来はこうあるべきだ!と自分の価値観を押し付けることがありませんか?
相手のためを思うがゆえの行動であり、その場は相手も指摘したことに対し「はい。やります」だとか「分かった、直すよ」と返事をする。でも改善することはない。そうなると、
- なぜできない?
- なぜ分からない?
- やる気があるのか?
と怒りが湧いてくる。せっかくあなたのためを思って注意してるのに、何でだ!と。そんな怒りが湧いてきたら、「他人は変えられない、コントロールできない」と割り切りましょう。性格や趣味嗜好、考え方は人それぞれなので、いちいち相手のためと思っての行動も、相手にとってみれば迷惑千万、糠に釘かもしれません。
逆の立場で考えてみる
自分が言われる側で考えてみましょう。少し太りすぎだからダイエットした方がいいよ。と言われたとします。その場合、果たして「そうだね、ダイエットしよう!」と心底相手の意見を聞き入れ、即座にダイエットに取り掛かるでしょうか?ボクは今までそういった人を見たことがありません。
同じように、タバコをやめろだとか、酒を飲むなだとか、他人から指摘されてもなかなかその通りにできない。いちいちうるせえなぁ、そんなことはこっちだって承知してんだよ。なんであんたに言われなきゃなんねえんだよ。と思わず口にしたり、心の中で叫んでいたり。
自分ではわかっていても、なかなか実行に移せない。人間なんてそんなもんです。意志の弱い生き物ですから。もちろん、中にはダイエットや禁煙、禁酒を成し遂げる人もいますが、他人からの指摘だけで達成できているわけではないでしょう。自分の硬い意思があるからこそ成し遂げることができる技ではないでしょうか。
怒らないことによるメリット
怒ることによって脳がバグるので、それがなくなる。バグらなくなるので、メモリも食わないし、熱暴走も起こらない。冷静にいられます。心に余裕が生まれるので、相手に優しく接することができます。いろいろと考えを巡らせることもできます。相手に優しくできるということは、コミュニケーションが良好になるということで、周りの人に好かれるようになります。自分から積極的に周りに対して協力的になり、さらなるコミュニケーションの促進が図れます。
意識していること
ボクが怒ることを手放すのにあたって意識していることがあります。それは、
- 干渉しない
- 悪口を言わない
- 否定しない
- 批判しない
- これらの話が出ても同調しない
ということです。ツイッターやフェイスブックなどのSNS上でも同様に他者を攻撃は避けます。もし意見を求められたら、「人それぞれだから、何か考えがあるのかもしれない。」と伝えます。他者との衝突を避けるのがいいと考えます。
もし怒りが湧いてきた場合
深呼吸する
それでも、予想外のことが起きたら、突然怒りが湧いてくることもあるでしょう。そんな時は大きく深呼吸して冷静さを取り戻します。そして、何か理由があるはずだと自分に言い聞かせます。
一時退却する
場合によっては、あえてこちらの怒りを煽ってくる場面があったりもします。そんな時はポケットからスマホを取り出し、あたかも緊急の電話があったように装い「すみません、緊急の電話なので」とその場を一旦離れます。
相手のペースに合わせない
怒っている人のペースに合わせると、こちらもつられて怒ることにもなるそうです。互いに感情的になり正面衝突してしまうかもしれないので、その場合もいったん退却するといいでしょう。
先に謝る
相手が怒っている状況が把握できている場合は、即座に謝ってしまうのも効果的です。初めから白旗を挙げてしまえば、相手は攻めづらくなります。
まとめ
- 怒ることによって、いい結果は生まれることはほとんどない。なるべくなら怒らない方がいい。
- 他人を変えること、コントロールすることは不可能
- 怒らないことで相手にやさしく接することができる
- 干渉しない・悪口を言わない・否定しない・批判しない・同調しない
- もし、怒りの感情が沸いてきたら、深呼吸や一時退却しその場を離れ、相手のペースに合わせない。
- こちらから謝ることにより、白旗を挙げて相手に攻めさせないという方法もある。
怒るを手放したら、心穏やかなくまに生まれ変われました。嫁さんには「なにいい人キャンペーンをやってんの?」って勘繰られていますが、特にやましいことはありません。最近怒りっぽいなぁ…って方の参考になれば幸いです。
はい、くまおやじからは以上です。最後までご覧頂きありがとうございました。